スピルバーグ版映画『ウエスト・サイド・ストーリー』を観てきました

 昨日の休日、映画館でスティーブン・スピルバーク監督の新版『ウエスト・サイド・ストーリー』を鑑賞してきました。

 私、ミュージカルは好きな方です。最近でも、Disneyプラスで『Hamilton』や映画館で『ディア・エヴァン・ハンセン』も鑑賞しました。Broadwayにミュージカルを観に行きたいなと思う方です。

 最近は、ブロードウェイでも人種によるキャスティング差別が減ってきている様で、実力により、プリンシパルキャストにアラブ人(マイ・フェア・レディのイライザ)だったり、黒人(ウィキッドのグリンダ)がキャスティングされることも多くなった様です。そんなイメージの更新が行われている中で、プエルトリコポーランド系白人の対立を描くというのは、どうなのかな?と思っていました。ウェスト・サイド・ストーリーは、シェイクスピアの戯曲と同様、もとの曲や振り付けの改変が許されていない演目とも聞きますし。

 でも、評判が良かったので、観に行ってみようと思いました。観ると、昔のニューヨークの様子が作りこまれ、スティーブンスピルバークを中心として、また『ウエスト・サイド・ストーリー』という作品を愛する人達が集結して、愛のある作品であることが良く分かりました。画面、カット、音楽、衣装、光、群舞、歌、などどこをとっても美しく、現代的に洗練されていて、映画としての作品のパワーを感じました。

 

私は、関係者ではないので、コロナ渦での映画製作事情については良く分からないのですが、色々なことがミニマムになったり、個人の作業となったりしていく中で、こういった、人の繋がりにより作品ができている感じは、とても素敵だと思いました。 

 評判が良いのも納得できましたし、私自身も揺さぶられました。まだ観られていない方は、映画館で是非。

 

 私は、サントラで予習をしてから行きました。

 

 

 

『ロジカル・シンキング』を読んで学んだこと(第一部を中心に)

 大手コンサルティング会社マッキンゼー出身の方が書かれた、ビジネス書の『ロジカル・シンキング』は、学ぶところが大きかったので、しがない働き人の私にも活かせると思ったことを皆さんにも共有したいと思います。

 ロジカル・シンキングで、MECEや、So what?/Why so?の考え方は有名ですが、その前に、私たちのコミュニケーションの目的とは、自分の思う反応を相手から引き出すことができるか? というところにあります。そして伝えた結果、相手に動いてもらうことがコミュニケーションなのです。その際に「伝え方とその内容(論理の作り方)」が本書の中身となっています

 実は、日常のコミュニケーションも「伝えた結果として相手に何をして貰いたいか」ということが重要ということにも気が付かされます。例えば、親が子供に勉強や宿題をさせたい時、子供が親に何か買って欲しい時などがあります。伝えた結果として、子供が宿題をした時、親が何か欲しいものを買ってくれた時にその成果が現れます。

 もちろん、子供は泣き喚くとか、論理以外の感情を用いた方法を用いることもありますが、ビジネスの場面では基本的には論理的な説明が求められます。

  本書では、特に「伝える」際にビジネスパーソンのコミュニケーションの失敗の一つとして、「自分が伝えたいことを伝えてしまうこと。」ということがあります。本書でいう、コミュニケーションの「伝える」とは、自分が言いたいことを言うことではないのです。相手から、期待する反応を引き出すための反応として、ポイントが3つあると本書では述べています。①答えるべき課題(テーマ)が明確であること②課題に対して必要な要素を満たした答えがあること③相手に期待する反応が明確であること、の3点が揃っていることです。

 第1部でこのビジネスでのコミュニケーションでの方法を述べた上で、第2部以降に論理の立て方の技術を紹介しています。私はまだこの部分は習得しようとしている最中ですので、また読み込んで、アウトプットしたいなと思っています。

 日常でも、私はこれを相手に言うことで、何を期待しているのかを考えることで、普段の人間関係にも役に立ちそうですね。

 

【4巻までの知識は必須!】『ハリー・ポッターと呪いの子』は面白い!

  私は、ハリー・ポッターシリーズが始まった頃、小学生で、ちょうど読者対象年齢でした。英語新作の発表、1年遅れて日本語訳の発表、そして映画の公開と、ハリーポッター関連の色々が常に身の回りにありました。私にとってはイギリス英語がイギリスが身近な存在になったことも大きな変化でした。あれこれ、だいぶ月日がたちましたが、最近USJを訪れたこともあり、久しぶりに魔法ワールドに触れてみようと思いました。

ハリー・ポッターと呪いの子』はロンドン、ウエスト・エンドの舞台作品として生まれました。筆者はJ.K ローリング氏では、ありません。ハリー達が大人になってからの話です。ハリー・ポッターの後編という設定になっています。日本でも、舞台の上演が予定されていますね。今回、私は、AmazonKindle Unlimitedで、英語版が読めたので(会話調なので、比較的簡単に読めます。日本語訳も読めます。)読みました。平日に読んでしまったのですが、面白くて、結局2日で第1部、第2部を読み終わりました。

 最初、私は、JKローリング氏の著作ではないということで、気乗りがしなかったのですが、本当に面白かったです!!!! 

 ハリー・ポッターの世界観を十分にいかして、はらはら・ドキドキの(言葉が古いか?)しかも、深い、超大作になっていて、感動しました。(感動という言葉がチープにならないことを祈ります。)

 ハリー・ポッターには熱烈なファンがいますし、JKローリング氏もご存命ですから、舞台にかける様な作品で、生半可なものは作れないとは思いっていました。もちろん、土台となる世界観がしっかりしているから、という点は抜きにして、かなり楽しめて面白い作品に仕上がっていました。一つ、今から読む方、舞台を観られる方がいるならば、お伝えてしたいのが、ハリー・ポッターの原作の最低4巻までの知識は欲しいということです。(つまり『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』までです。)そうでないと、作品の魅力が半減してしまいます。

 内容は、読んでからのお楽しみなので、なるべく触れないでおきたいと思いますが、これは、ハリー達の子ども達を巻き込んだ作品です。

 ニューヨークのブロードウェイでは、人気すぎてチケットが高騰してい模様ですが、飛行機代を考えると安いので、舞台でも観てみたい作品となりました。あのシーン、このシーンが同演出されているのだろう、と気になります。

 

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じっくり読むべきお金と人生の名著『私の財産告白』本多静六 前編

 著者の本多静六さんは、1866年江戸時代と明治時代のちょうど境頃に生まれ、大学等で教鞭をふるい、1952年、昭和時代に亡くなった、林学者、造園家、株式投資家で、財産家でもあります。この『私の財産告白』も、何十年も前に書かれた本ですが、今も読まれ、お金との付き合い方、活かし方など、財産を増やした筆者の体験を踏まえた、自己啓発書となっています。

 今回は、本の内容の中では、前半と後半に分けて、印象に残ったことをいくつか取り上げながら、その感想を書きたいと思います。

 前半で重要なこと。

◎給料の1/4を天引き貯金し、ある程度たまったら、他の有利な事業に投資する。

 :バビロンの大富豪でも、収入の1/10を貯蓄せよとあります。私は、毎月●●万円と数字で決めるのではなく、割合で貯蓄額を決めるのは、継続のコツだと思います。収入が少ない場合でも無理なく貯金ができるので。

◎人は一度貧困を体験した方が良い。

 :人に頼らずに自分のお金の稼ぎ方と使い方を考え、人生の意義や価値を考えるためにも、お金と自分の人生について真剣に考えるポイントが早めにあると良いと思います。また、筆者は、「三カク」に陥るなと述べており、「義理を欠き・人情を欠き、したがって恥を欠く」ようでは、上に上がれないとしています。逆に全てがプラスに動く感覚が大切なのだと言います。

◎お金を増やすための雪だるまの芯を作ろう、そして本業の他にアルバイト(副業)をして

 :お金は雪だるまの様に芯をまず芯を作って、そこから転がしながら大きくしていこうというのが、筆者の主張する方法です。雪だるまを大きくしていくのに、最初とても慎重にならなければならない所、大きくしすぎるのは難しいという点で妙を得ています。

◎二杯の天丼はうまく食えぬ

 :筆者は、貧乏だったころに一杯の天丼に感動をして、お金持ちになった暁には、2杯の天丼を食べる、と誓ったのだそうですが、天丼を2杯食べられるようになった時、1杯を食べた時の2倍の効用は得られなかったと言います。使えるお金が2倍になったら、満足度も2倍になるかというとそうでない、という筆者の体験談が示唆的です。

 

◎常に社会情勢を見守れ

 :地味だけれど、とても大切な教訓だったと思ったのが、これです。ここで言う社会情勢とは、その時の法律、税制、事業法制、労働法などのことです。こういった、国の法律の改変は、知っていると知らないとでは、資産形成に大きく差が出てきます。現在の例としては、つみたてNISA、NISA、iDeCo奨学金、教育奨学金傷病手当金、出産一時金の制度などです。こういった、制度は刻々と変化をしていくので、常にアンテナをはっておき、上手く活用していきたいものです。

 

その他にも、お金にまつわる色々な知恵が書かれているので、是非読んでみてください。

 

映画『ドライブ・マイ・カー』はおすすめの映画です。

 最近様々な賞の受賞で、また話題になっている、濱口竜介監督、村上春樹原作の『ドライブ・マイ・カー』を観てきたわけですけれども、良かったです。回りくどい長台詞とポエティック(ちょつと中二病)な言い回しを村上春樹から、美しい画面と巧みな場面の紡いでいる感じ、多言語、文化の世界観を監督から、クライマックスをチェーホフの戯曲からとってきたような作品でした。

 クライマックスをチェーホフの『ワーニャ伯父さん』の戯曲の良さに頼り過ぎていることが少し不満でしたが、それ以外は、染みる良い映画でした。アジアの俳優さん達のコラボレーションという面でも、とても気に入りました。

 それから、私は以前なんの気の迷いか、俳優の演技ワークショップなるものに参加したことがあり、台詞を感情を込めずに読み合わせるということは、そこで習いました。実体験としては、変な自分の癖がつきにくく、毎回感情がフレッシュでいやすい、という面はとても良いのです。なので、俳優の方は知っている方も多い稽古方法かと思いますが、おすすめです。

 

 

イスラエル博物館所蔵 『印象派・光の系譜ーモネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン』が良かった!

   先日滑り込みで、イスラエル博物館所蔵の『印象派・光の系譜 -モネ、ルノワールゴッホ、ゴーガン 』於三菱一号館美術館に滑り込みで行ってきました。

 ヨーロッパの有名美術館に飾られているものは、見に行く機会がある人も多いかと思いますが(もちろん、今はハードルが高くなっています。)イスラエル美術館ってなかなか思いつかないですよね。盲点かもしれません。私は、昔使っていた、美術の資料集の絵にイスラエル美術館所蔵と書いていたものがあったのを、うっすらと覚えていました。(ちなみに、それは、クロード・モネの<ジヴェルニーの娘たち、陽光を浴びて>で来日していました!)イスラエル美術館なんて、そうそう行ける訳ない、ならば行かなければ!という思いで向かいました。この展覧会のキャッチコピーも「あなたの知らない、モネが来る。」でした。

 印象派の絵は、世界中に散らばっていて、作品の総数も少なくはないと思いますが、イスラエルの美術館が(やはりお金持ち!)がこんな厚い(そして熱い!)作品コレクションを持っているのは、やはり凄いと思わざるを得ないですね。

 印象派って、美術に少し詳しい人から、その名前から、思想がなく、表面だけと軽視される趣もありますが、実際に本物をみてみると、その筆致や色の実験性、日々の中に芸術を見出す姿勢、または画面美は、重厚で心を打つものがあり、このご時世に心の潤いと癒やしの効果もあると思いました。

 東京の開催期間の最後の方ということで、人も多かったです。印象派は、やはり人気がありますね。

 もし、私の願い事をなにか叶えてあげる言われたら、こういう作品達にインスパイアされて、その一つは、こういった時代を超えて鑑賞され、愛される作品をつくりたいになるでしょう。並んでいる作品達は、個性こそ違えどどれも時を超えて魅力的でした。

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クロード・モネ<ジヴェルニーの娘たち、陽光を浴びて>

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フィンセント・ファン・ゴッホ<麦畑とポピー>f:id:hitomi1990:20220126100034j:plain

シャルル=フランソワ・ドービニー<花咲くリンゴの木>

f:id:hitomi1990:20220126100030j:plainジャン=バティスト・カミーユ・コロー<樹々の間に差す陽光>f:id:hitomi1990:20220126100039j:plain

フィンセント・ファン・ゴッホ<プロヴァンスの収穫期>

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カミーユピサロ<エラニーの日没>






 

『お金は寝かせて増やしなさい』は多くの投資初心者におすすめな良書

  私自身は、インデックス投資をNISA&iDeCo口座(今は、つみたてNISAに移行)を始めて2年目になります。株や投資に関する本を数冊読みましたが、この『お金は寝かせて増やしなさい』という本は、大変わかりやすく、インデックス投資をする上での心構えが余すところなく、書かれているので、大変良書だと思いました。

 

 コロナ禍で、投資への興味が高まり、多くの人が資産形成のためにつみたてNISA(またはNISA)やiDeCoの利用を考えている中で、投資信託を購入する人が増えているため、この本は多くの人の投資信託運用のための参考書になるのではないかと思います。

 

 この中で特に良かったと思う点は次のとおりです。
 一つ目は、投資を始める際に一番大切なのは、自身のリスク許容度 をきちんと知ることを何度も強調していること。投資をすると個人の資産の多くを金融商品に変えることになりますが、一時的にどの程度であれば、減っても耐えられるのか、について本書で何度も強調されていて、初心者向けの書としてとても親切です。

 二つ目は、個人投資家が損をしないための考え方のコツを実体験をもとに書かれていることです。相場が良いときにこそリスク許容度を見直すと書いており、暴落した時にとどまるための考え方を教えてくれます。

 三つ目は、著者である水瀬ケンイチさんの2004年から2016年までの投資の暴落体験記が書かれていることです。この期間は、リーマンショックや、東日本大震災を含みます。これは、大変貴重な資料です。コロナショックさえ投資家として経験をしたことがない私にとって、暴落に直面をするということがどういう心境になるか、そして、そんな時にこそ良い投資信託が買う意味があるということを学びました。本で経験を買うということは、まさにこのことだと思いました。

 私が一番伝えたいのは、この本は、つみたてNISAやiDeCoを始めようとしている初心者にとって、かなり有益な本なので、是非ご自身でも読んでいただきたいということです。

 一点、投資の神様ウォーレン・バフェットもお墨付きのS&P500という指標について、書かれていない所は少し物足りない感じがしますが、それは、他の本や情報から取捨選択して、という所でしょうか。

 

 ちなみに、私が全く投資を知らない人が、お金を増やす勉強を始める場合、勧めたい本の順番はこの通りです。

 ①「図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方教えてください!」山崎元大橋弘祐著

 ②「お金の大学」リベラルアーツ大学 両@リベ大学長

 ③「お金は寝かせて増やしなさい」水瀬ケンイチ

 

 投資のために、本を読んで勉強するのは、必須です。私もまでぴちぴちのインデックス投資家2年生のゆえ、引き続き投資の名著を読み込んで、投資賢者の道を歩きたいと思います。