『ロジカル・シンキング』を読んで学んだこと(第一部を中心に)

 大手コンサルティング会社マッキンゼー出身の方が書かれた、ビジネス書の『ロジカル・シンキング』は、学ぶところが大きかったので、しがない働き人の私にも活かせると思ったことを皆さんにも共有したいと思います。

 ロジカル・シンキングで、MECEや、So what?/Why so?の考え方は有名ですが、その前に、私たちのコミュニケーションの目的とは、自分の思う反応を相手から引き出すことができるか? というところにあります。そして伝えた結果、相手に動いてもらうことがコミュニケーションなのです。その際に「伝え方とその内容(論理の作り方)」が本書の中身となっています

 実は、日常のコミュニケーションも「伝えた結果として相手に何をして貰いたいか」ということが重要ということにも気が付かされます。例えば、親が子供に勉強や宿題をさせたい時、子供が親に何か買って欲しい時などがあります。伝えた結果として、子供が宿題をした時、親が何か欲しいものを買ってくれた時にその成果が現れます。

 もちろん、子供は泣き喚くとか、論理以外の感情を用いた方法を用いることもありますが、ビジネスの場面では基本的には論理的な説明が求められます。

  本書では、特に「伝える」際にビジネスパーソンのコミュニケーションの失敗の一つとして、「自分が伝えたいことを伝えてしまうこと。」ということがあります。本書でいう、コミュニケーションの「伝える」とは、自分が言いたいことを言うことではないのです。相手から、期待する反応を引き出すための反応として、ポイントが3つあると本書では述べています。①答えるべき課題(テーマ)が明確であること②課題に対して必要な要素を満たした答えがあること③相手に期待する反応が明確であること、の3点が揃っていることです。

 第1部でこのビジネスでのコミュニケーションでの方法を述べた上で、第2部以降に論理の立て方の技術を紹介しています。私はまだこの部分は習得しようとしている最中ですので、また読み込んで、アウトプットしたいなと思っています。

 日常でも、私はこれを相手に言うことで、何を期待しているのかを考えることで、普段の人間関係にも役に立ちそうですね。